【Photo by Tingey Injury Law Firm on Unsplash】
私は、2017年からトータル約2年半バンクーバーでアパレル店員として働いていました。
日本にもあるように、カナダにも労働基準法があります。
カナダは日本みたいにサービス残業が暗黙の了解だったり、休日出勤をさせるなんて事はないですが、ひどい上司にあたってしまうと自分が損することになるかもしれません。
今回は、長くなるので私が経験した話を【前編】、カナダBC州の労働基準の話を【後編】として書いていきますので良かったら参考にしてみて下さい。
【体験談】大手アパレル店でもいた労働基準法を守らない上司
問題があった原因とAマネージャーとのやり取り
当時、私はVMDという仕事(マネキン着せ替えたり、ディスプレイ作ったり)をしていました。
私は、日本にいる時からこの仕事をしていて大好きな仕事なんですが、問題は切りのいい所で終わらせることが中々できないという事。
場合によっては8時間では全然足りなくて、よくバンクーバーでも許可を得て残業をしていました。(後述しますが、残業代は時給の変動があるため、確認取って残業していました。)
その日の私のシフトは午前6時から午後3時まで。
新しい商品が大量に入荷してくる日でやらなければいけない仕事が山のようにあり、案の定仕事は終わらなかったので許可を得て残業をする事に。
残業を3時間半したあとに、パソコンで退勤を押そうとしたらシステムがダウンしていて退勤できませんでした。
なのでその場にいたAマネージャーに
ごめんAマネージャー、退勤したいけどシステムダウンしていて退勤できないんだけどどうしたらいい?
と聞いたら彼女は、
大丈夫だよ!Mマネージャーが勤怠管理しているから彼にメモを残しておくね!
と言われ、私はそのまま退勤を押さずに帰宅しました。
Mマネージャーとのやり取りと確認
そして翌日Mマネージャーから
こん!昨日退勤出来なかったんだよね?昨日働いた時間は午前6時から午後6時半で間違いない?
と聞かれ私は、
働いた時間はその時間で大丈夫です!
と答えMマネージャーからは
分かった。残業した分はパソコンから修正出来ないから直接Emproyee Servicesに電話するね。
※Emproyee Servicesとはこの会社の部署の名前で、従業員に関する全てを取り扱っている部署の事。
と、言われ私は「ありがとう」だけ言ってその日は帰りました。
怒怒怒怒怒怒
そして、その日の夕方に来たテキストがコチラ(名前以外は原文殆どそのまま)
Hi, Kon. So instead of calling employee services, how about I just add 3hrs to today’s shift? 6am-4pm. Manager A and I are aware of it. Let me know if you have any questions.
(こん、employee servicesに電話する代わりに、今日のシフトに3時間追加するのはどう?午前6時から午後4時。マネージャーAと僕はこの事を知っているから何か質問があれば教えて。)
ちょっwwww
突っ込みどころが満載なんですがwww
私が追加で働いたのは3.5時間じゃーーーい!!
何で勝手に3時間にしてるの!?w
そして、電話するのめんどくさいだけでしょう!!!?
それぐらいしてくれーーー!!!
質問があれば教えて?
質問だらけですわ!!!!
っという事で返事したのがコチラ
I was working from 6 am – 6:30 pm so I worked overtime for 3.5hours. I was just wondering, if you add 3.5hours to my shift today, my wage doesn’t change until 3 pm, right?
(私は午前6時から午後6時半まで働いていたから残業は3.5時間です。あなたが3.5時間私の今日のシフトに追加するなら時給は午後3時までかわらないって事ですよね?)
Right.
(そうだよ。)
…
「Right.」
「じゃねーよ!!!!(゚Д゚)」
何が問題か?
ちょっとこれだけじゃ分かりにくいかもしれないのでざっくり詳細を書いていきます。
- この会話で言う「今日のシフト」は午前6時から午後1時まで。
- 時給の変動がなければ「今日のシフトに3時間追加」は問題ない。
そして、これの何が問題かと言うと
元々のシフトが午前6時から午後3時までのシフトで、これに3.5時間追加するとなるとすでに8時間以上の労働なので残業した分の時給が変動するっていうこと。
Mマネージャーが私に伝えたのは、
「今日のシフト(午前6時から午後1時まで)に3.5時間追加」なので8時間労働超えている分は1.5時間のみ。
これは日本も一緒だと思うんですが、日本では8時間以上の労働が発生した時、会社は時給の1.25倍を労働者に払う必要がありますよね。
そして、同じような法律がバンクーバーにもあります。
後編の方で詳しく書いていきますが、8時間以上12時間未満の労働には時給の1.5倍を雇用主が支払う義務があります。
天罰!!!!!
1.5倍ですよ!!
当時の時給は15ドルだったので1.5倍の時給は22.5ドル!!
私は3.5時間の残業だったので約78ドルの残業代!!!
それを、たったの1.5時間だけの残業代にしようとしたあいつめ…
天罰!!!!
という事で店長に報告www
プンプンしながらこれまでのやりとりをすべて店長に報告すると最初の一言が
「M doesn’t know how to deal with a lot of stuff.」
と(笑)
そのままの意味だと
「Mは色々な事をどう対処したらいいのか分かっていない。」
となるんですが、
夫曰くニュアンス的に
「Mはおバカさんです。」
の方が近いそうですw
これを聞いて、若干怒りが抑えられました(笑)
そう、読んでいて分かったと思いますがMマネージャーは仕事が出来ません。
残業代をちょろまかそうとしたり、3.5時間残業したのに3時間だけにしようとしたり(怒)
そして、さぼり癖もあるというとんでもない上司(笑)
この他にも色々とやらかしてくれる人です…(笑)
Mマネージャーは私が店長に言うとは思わなかったみたいですが、全部報告してやりましたよ( ̄▽ ̄)
その後めっちゃ怒られたみたいですが、本人の責任ですね!
残業の申請は店長が代わりにしてくれました^^
まとめ
夫にこの話をしたら、本当にびっくりしていました。
なぜなら、特に大手の会社でこういう事があったと報告されたら、そのマネージャーは一瞬で降格かクビに簡単になってしまうからです…。
それを、分かってるのか分かっていないのか…。
大きな会社でもこういう上司はいるよっていう注意喚起のために書きました。
法律に関しては、日本よりもカナダの方が労働者を守る意識は強いと感じます。(日本ももっとよくなればいいですよね)
後編ではBC州の労働基準を書いていますので、チラッと見て頭の片隅にでも覚えてもらえたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございます♪
では、後編で!
コメント